【パリ特派員・吉松忠弘】テニス四大大会の一つ、全仏オープン女子シングルス第2日(26日)で衝撃的な番狂わせが起きた。4度のグランドスラム優勝者である大坂なおみ選手(フリー)が、世界ランキング10位のパウラ・パドサ(スペイン)に7-6、1-6、4-6のフルセットで敗れ、悲願の赤土コートでの勝利を逃した。試合時間は激闘2時間21分に及んだ。 試合後会見場では、目に涙を浮かべながらも必死に前を見据える大坂選手の姿があった。「ここで何をしているんだろう...」と自問するように呟いた言葉には、並々ならぬ悔しさが込められていた。第3セット終盤には右手薬指の治療を受けるアクシデントもあり、「ローマ大会以降マメができてしまった。クレーコート特有の問題だと思う」と苦しい胸中を明かした。 今季に入りクレーコート適応へ本格的に取り組んできた大坂選手。5月にはツアー下部大会で初めてクレーコート優勝を果たし、直近のイタリア国際でも16強入りするなど確かな手応えをつかんでいただけに、「まさかの初戦敗退」という結果へのショックは計り知れないものだった。 特に「ムラトグルコーチに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と語る場面では声が震え、「周りの人を悲しませたくないのに...」と感情があふれ出た。一時は記者会見室から退席するほどの動揺を見せたものの、「今日学んだことを次の試合につなげたい」と前向きな姿勢を見せて取材陣に向き合った。 日本女子テニス界にとって2009年伊達公子選手以来となる全仏でのトップ10撃破はならなかったものの、"クレーの女王"へ挑む大坂選手からの新たな決意表明となった一戦だった。 関連写真:錦織圭との笑顔ショットから見る大坂なおみ素顔
悔しさに唇を噛む大坂なおみ(AP)
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